タブロウ・ゲート

タブロウ・ゲート

『タブロウ・ゲート』とは、鈴木理華による日本の漫画、およびそれを原作としたドラマCDなどの派生作品である。イラストレーターとしての活動を中心に活躍していた著者にとって、初のオリジナル長編漫画作品となった。掲載誌の休刊に伴う連載中断と移籍を経て再スタートを切ったことから、大まかな設定やストーリーの流れを共有しつつも細部が異なる「角川版」と「秋田版」の2つのバージョンが存在する。
「角川版」は、2000年に角川書店の『月刊ASUKAファンタジーDX』や『月刊少女帝国』で連載されたが、同誌の休刊によって連載は中断され、全2巻で絶版となった。その後2010年に、単行本未収録だった外伝を含めて秋田書店から『タブロウ・ゲート0(ゼロ)』として復刻されている。
一方、仕切り直しとして2007年から秋田書店の『プリンセスGOLD』で連載が始まったのが「秋田版」である。2011年からは『月刊プリンセス』へ移籍し、2021年12月号にて堂々の完結を迎えた。秋田版の序盤(1〜3巻)は角川版のリメイクとして描かれ、以降は新たなキャラクターや新規のエピソードが展開。2019年には連載10周年と100話達成を記念したイラスト集も刊行されるなど、長期にわたりファンに愛される作品となった。
物語の主人公は、特殊な家庭環境により広い屋敷で孤独に一人で暮らしていた帰国子女の少年・氷川サツキ(ひかわ サツキ)。彼が不思議なタロット画集「タブレット」を開いた瞬間、本の中から人間たちが飛び出していく奇妙な現象に遭遇する。その正体は、タロットカードになぞらえて造られた22人の住人「タブロウ」であった。タブロウは本来固有の人格を持たないが、強い「心象力」を持つ人間に「はがされる」ことで初めて人格を得て具現化する性質があり、多くが世界中に散り散りになってしまっていた。なぜかタブロウをはがす能力を持っていたサツキは、自らを「タブレット管理人」と称する謎の外国人少女・レディと出会い、共にタブロウの回収の旅へ身を投じる。回収を拒んで能力を暴走させるタブロウや、同じくタブロウをはがす力を持つ謎の少女・イレイズらとの過酷な戦いを経て、サツキはレディや仲間となったタブロウたちとの絆を深め、かつての孤独を払拭していく。

ウルムナフのレビュー・評価・感想

タブロウ・ゲート
9

タロットファンタジー漫画「タブロウ・ゲート」

作者である鈴木理華さんの「タブロウ・ゲート」はタロット画集を巡るファンタジー漫画です。
舞台は現代日本のとある豪邸。そこに一人で住む少年「氷川サツキ」が主人公です。ある日彼に届いた郵便物の中から覚えのないタロットカードの画集を見つけます。画集のタイトル「TORA(トーラ)」をつぶやいた瞬間、画集が光って何かが出ていくのを見たサツキは呆然とします。そんな彼の前に画集の持ち主を名乗る少女「レディ」が突然現れる。彼女が言うには画集から出た光は「画集の住人(タブロウ)」であるとのこと。二人は散逸したタブロウを回収することになります。
タブロウはそれぞれタロットカードを司っており、固定の人格は持たず主のタロットへのイメージによって人格が反映されます。サツキとレディは主としてタブロウを出現させることが出来るが、二人の呼び出すタブロウは持っているイメージが全く違うため同じタブロウでも人格が全く違います。タブロウごとに持つ特殊能力は変わらないが、人格が違うというのはストーリーの中でいろいろな出来事を引き起こしていきます。それがとても厄介でいて観ている方は面白いです。
また主人公二人はそれぞれに画集への関わりがあり(特にサツキ)そのきっかけやその後の物語への影響は必見です。
ファンタジー漫画としてかなり満足感が得られると思います。