10
両親を亡くした少女が妓楼に入る少女漫画
主人公あかねの両親を殺した、体に月の刺青が入った男を探すお話。
近江屋のイケメンな若旦那があかねのことが好きで、あかねが困っていたらすぐに来てくれる。
あかねを小さい頃から見ている利一郎もイケメンで、自分の事よりあかねの事をいつも優先してくれるのが素敵で、こんなお兄ちゃんが欲しいなと思った。
江戸の妓楼だから、みんな複雑な思いを抱えながら生きている。辛かったんだろうし、その辛さを理解することは出来ないけれど、その辛さがあっても人前では笑っていられことが人としての強さだなぁと思って、心が温かくなった。
いろいろな出来事が起こるうちにあかねの周りには人が集まっていき、それはあかねの人柄の良さだと思った。
あかねの友達のゆかりはお職を目指しているため、小さいころから妓楼にいる。そのため、あかねの周りに人が集まっていくことが悔しいと思うことがあった。でもゆかりはあかねの事をずっと妬まないで、なんだかんだいってもあかねに優しくしちゃうのがいい子だなと感じた。
青朗オペラに出てくる人はみんな複雑な思いを胸に秘めていて、でもそれを出さないように笑っていたり、自分の事だけでなくて周りの子の事を考えてあげている人たちが多くて、ただ少女漫画のようにキュンキュンするんじゃなくて、とっても読みごたえがあって良かったです。