映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ

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映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ
9

すみっコに癒され、すみっコに涙する 大人も子供も楽しめる映画

未就学児からOLまで幅広い年齢層の女性に絶大な気を誇る「すみっコぐらし」のアニメーション映画(2019年公開)。商品プロモーション以外では初の映像作品にも関わらず、公演初週の興行収入ランキングでは3位を記録するという異例の大ヒットを遂げた本作。すみっこを愛するねこやトカゲ、ペンギン?、タピオカ、エビフライのしっぽなど個性あふれる「すみっコ」たちが、いきつけの喫茶店の地下室で不思議な絵本の中に吸い込まれてしまう。絵本の中で出会ったひとりぼっちのひよこのおうちを探すべく、桃太郎やマッチ売りの少女、アラジンなど色んな物語の中で大奮闘。ひとりぼっちのひよこの正体とは?そしてすみっコたちは自分のおうちに帰ることができるのか?すみっコたちの可愛くてけなげな姿と、仲間を思う気持ちに、心があたたかくなる。
絵本の中の世界を旅するというコンセプトもあり、全体的に丸っこいキャラクターと優しい色使いの作風。66分の上映時間、どこを切り取ってもとにかく可愛い。
基本的に登場キャラクターはしゃべらず、ナレーションが物語を進行していく。優しい声で物語を彩るのは、V6の井ノ原快彦と、女優の本上まなみ。
時にほっこりし、時に感動する本作。子供たちはもちろん、大人にも見てほしい。