Ghost of Tsushima / ゴースト・オブ・ツシマ

『Ghost of Tsushima』とは、Sucker Punch Productionsが開発し、ソニー・インタラクティブエンタテインメントから発売されたアクションアドベンチャーゲームである。
本作は、13世紀の日本を舞台に、主人公の「境井 仁」がモンゴル軍の侵略から対馬島を守るために戦う姿を描いている。プレイヤーは、境井 仁を操作して、オープンワールドの中を自由に移動しながら、ミッションを遂行していく。
戦闘システムは、正々堂々と戦う侍とは異なり、冥人としてもミッションが可能である。騙し討ちや飛び道具の使用など、手段を問わず敵を排除するスタンスは冥人プレイと呼ばれている。侍プレイと冥人プレイは柔軟に使い分けが可能であって、冥人プレイと侍プレイをその時々の状況によって使い分けをして敵の本拠地に行ってボスを倒していく。そのためかなりの練度とテクニックが要求される比較的、蔵人タイプのゲームである。
本作は中世の日本の風景や文化を美しく描かれたグラフィックや音楽を用いてプレイヤーをその世界に引き込んでいく。『Ghost of Tsushima』は、2020年に発売され、高い評価を受けた。

syotostarのレビュー・評価・感想

Ghost of Tsushima / ゴースト・オブ・ツシマ
6

侍としての生き様を楽しめるオープンワールドゲーム

1274年の対馬の元寇を舞台にしたオープンワールドゲームです。プレイヤーは主人公の境井仁になりきり、対馬を占領しようとするモンゴル軍に対抗し、自らの故郷を取り返すために戦い抜くというストーリーとなっています。武士として育った境井は、故郷や仲間を守るために武士の教えに反し、外道な戦法を使ってでもモンゴル軍を倒していくのですが、背後からの不意打ちや爆弾投げ、毒殺など、戦い方はバリエーション豊富です。正々堂々と真っ向勝負を挑むこともできますが、相手は集団で襲いかかってくることが多いので、慣れないうちは少し手こずります。ゲーム上では、森林、川、草原といった日本特有の自然が美しいグラフィックで再現されており、そのほかにも、お寺や神社、集落など、まるで当時の日本にタイムスリップしたかのような世界観を楽しむことができます。しかし、どこに行っても同じ風景が広がっていたり、集落や遭遇する村人が少なくどこか物足りなさを感じることもありました。ストーリー構成は、メインストーリーの他にそれぞれ登場人物に紐付けられたサブストーリーが展開されており、やり込み要素はあったと思います。開発は海外のゲーム会社ですが、鎌倉時代の日本を忠実に再現しており、よくできたゲームだと思います。