1度でも良いから読んでほしい漫画
「鬼灯(ほおずき)の冷徹」は、あの世の地獄が舞台の漫画です。地獄と言うと怖いイメージですが、地獄とはどんな場所でなぜ地獄が生まれたのか、地獄で働いている(獄卒:ごくそつ)のはどんな人たちなのかがコミカルに描かれています。地獄の話なので描写が恐ろしいものや死生感が強く出ているストーリーもあります。しかし、獄卒の日常風景とも言えるので私たち人間の生活に近しい描写も多く、共感できるストーリーもあります。主人公から端役まで個性的なキャラクターたちがいるので、おもしろおかしく読めるところがポイントです。そもそも地獄は生前に悪い事をした人間が拷問(呵責)を受けるだけの場所ではありません。生前にどんな良い事・悪い事・どちらにも当てはまらない事をしたのか、周囲や歴史にどんな影響があったのか審査する裁判所の役割があります。主人公の鬼灯は閻魔大王の第1補佐官で実質のところ地獄のNO.2の立場にいます(本人曰く官房長官だそうです)。鬼の中の鬼、鬼神とまで言われる鬼灯と、ちょっと可愛い閻魔大王の駆け引きも見所です!2020年9月に単行本の最終巻が発売されました。全31巻なので、この機会に是非読んでみてください!