癒しを求めた映画
思い出のマーニーはジブリ映画の一つですが、トトロや魔女の宅急便と比べるとあまり有名でないかもしれません。だから見たことないなと思う人はぜひ見てください。
物語の内容は主人公である思春期の少女が学校に馴染むことができず、学校を離れ田舎の親戚のもとで自分自身と向き合っていく、というものです。
主人公の少女は、親戚のもとで過ごすうちに無口なおじさんや同年代の人々とも触れ合いますがどこかぎこちない。
そんなある日、近所の湖にあるキレイな廃墟の館で金髪の少女と出会います。
金髪の少女との出会いから主人公と金髪の少女に関わる秘密が少しずつ紐解かれていきます。最後の展開のあたりでは感動し、そして優しい気持ちになれます。
恋愛映画ではなく、ドキドキする展開も少ないために終始安心していられます。
この映画のいいところは全体を通して風景が非常に色鮮やかに描かれていることです。舞台は日本でありながらも色彩の豊さに驚き、幻想の中にいるのではないかと錯覚します。
どこか哀愁が漂い続ける雰囲気ですが、前述した色彩の豊かさが雰囲気にあっておりとても穏やかな気持ちになれます。
プリシラ・アーンさんが歌う映画の主題曲もとても優しい雰囲気で映画を見終わった時、心の穏やかさにきっと驚くことでしょう。