大人のギャグ漫画 銀魂の魅力とは
アニメ銀魂シリーズは大人から子供まで楽しめる名作!その素晴らしさを語るのに外せないのはギャグ。まず志村新八という”ツッコミ役”が居ることにより、安定してメインキャラがボケ続けられる。そして新八もノリツッコミ、かぶせ、たとえツッコミ、など様々な技を持ち語彙力も豊富であるため、同じボケでも天丼(繰り返し)で見られるようになっている。メインキャラも主人公の坂田銀時をはじめ、戦闘民族の可愛らしい少女神楽ちゃん、警察のリーダーだが頭が悪い近藤、同じく警察だがほぼ人斬りの沖田、攘夷志士にも見える土方、銀時の盟友坂本、桂、高杉などそれぞれのキャラが立っていて、みんながみんな主人公そっちのけのソロエピソードを持っている。そして、そんなキャラ達みんなに共通して正しいサムライとしてあるべく正義の心、武士の魂を感じられる。そんな中ひときわ輝く名キャラは、主人公の同門でライバルにして親友でもある「高杉晋助」で、人気のあるキャラクターだ。
高杉は幼いころからの銀時のライバルで攘夷戦争では共に戦いぬいた戦友でもあるが、勝ち目のない戦争で敗戦。そもそも彼らが戦い続けていたのは囚われの身となった恩師を助けるためだったが、桂と高杉を人質に取られた銀時は、仲間を救うために恩師の首切り役を務めることとなってしまう。必死に「やめてくれ」と懇願する高杉たちの前で銀時は涙と共に恩師の首を切り落とし、これにより高杉は恩師の命を奪った銀時を、世界を、そしてそうさせてしまった自分の弱さを激しく憎むようになる。時代に翻弄され正義を見失い、壊すことと混沌を好み、先生の影を求めてさまよいながらもサムライとして生き、詩的なセリフをはきながら自身の正義を持ち、仲間が集まり信頼される人間らしい姿は、全国の中二病の読者を魅了する。