終末のワルキューレ / Record of Ragnarok

終末のワルキューレ / Record of Ragnarok

『終末のワルキューレ』とは、梅村真也原作、フクイタクミ構成、アジチカ作画の2018年1月より連載されている漫画である。創造主たちによる人類滅亡会議で神々は世界を破壊し続ける人類を見限った。人類滅亡かと思われたが、人類側に立つワルキューレ達(戦乙女)によって神VS人類最終闘争(ラグナロク)を提案される。神と闘い勝利するという無謀な賭けに挑むのは誰もが知る人類最強の偉人達13人。果たして人類は勝利を掴み存続することができるのだろうか?神VS人類という壮大なスケールで描かれるバトルストーリーである。

risa0211のレビュー・評価・感想

終末のワルキューレ / Record of Ragnarok
10

バトル漫画の最高峰!

行き過ぎた人類の行いを見かねた神が、人類を滅ぼす事に決めたのですが、人間を愛している戦乙女のブリュンヒルデがその決定に「待った」をかけます。
そして人類滅亡を防ぐために、「神vs人類」の最終闘争(ラグナロク)を行い、この戦いで人類側が勝てば人類滅亡を取り消すように提案します。その提案は聞き入れられ、人類の存亡をかけた最終決戦がスタートします。
この漫画の面白いところは実際に歴史上に登場した「英雄」達と、神話に語り継がれる「神」達の全力の戦いが楽しめるところ、そしてその戦いが一筋縄ではいかず、ハラハラした気持ちにさせてくれるところです。通常、強い技、決め手ともいえる技が出てそれに神側が追い込まれれば、「よし!これで神は負けただろ!」と思うのですが、そこで終わらないのがこの漫画の良いところです。殆んど限界ともいえる程に研ぎ澄まされた技を繰り出したのにそれを意気揚々と乗り越えてくる神、そして一気に絶望的な状況に陥る人間の英雄。「もう負けるのか?」と思うような状況でも英雄はそれでも屈せずにさらに戦いを続けて…といった感じで本当にハラハラするし、それと同時に感情移入もしてしまいます。感情移入するのは人類側の英雄にです。
しかもその英雄、ノストラダムスやニコラ・テスラといったような戦いが得意ではない人間も出てきて、こういった人間はどうやって戦いを進めていくのか、そういった展開を予想するのも楽しみな、とても面白い漫画です。
迫力のあるバトルシーンは、まさにバトル漫画の最高峰だと思います。万人にお勧めできる良作です。