小さな恋のメロディ

小さな恋のメロディ

『小さな恋のメロディ』(原題: Melody、または S.W.A.L.K )とは、1971年に公開されたイギリスのロマンティック・コメディ映画である。後にハリウッドで監督として成功したアラン・パーカーが脚本を手掛け、少年少女の恋を瑞々しく描いている。
当初は「Melody」の名で製作されたが、恋愛物としては不十分であるとして、イギリスの児童の慣用的表現で「愛情の証のキスで封印された告白のメッセージ」を意味する「S.W.A.L.K.」(Sealed with A Loving Kiss)に変更された。しかし、アメリカ合衆国ではこの表現が普及していないという理由から、再び「Melody」に戻されて公開された。
舞台はロンドン。公立学校の厳しい教師や過干渉な親たちと、それに従うことなくそれぞれの目的や楽しみを見つけようとする子供たちの間で、ささやかな対立が始まっていた。気が弱く大人しい11歳のダニエルもそんな生徒の一人だったが、同じ学校に通う少女メロディと出会い、いつしか互いに惹かれあっていく。学校をさぼって海水浴場へデートに出かけたことから校長先生に叱られ、クラスメートや悪友のオーンショーからもからかわれるが、2人は「結婚したい」という一つの望みを口にする。大人たちがとりあわない中、ある日、自分たちの手で2人の結婚式を挙げようとクラスの生徒が集団脱走する。廃線脇の隠れ場所でオーンショーが牧師を務める結婚式が執り行われるが、教師たちに見つかり大人と子供の乱闘が繰り広げられる。発明狂の男の子が作った自家製爆弾が車を爆破すると大人たちは一目散に逃げ出し、その隙にダニエルとメロディの2人はオーンショーの助けで追手を振り切り、線路上のトロッコに乗って野原をどこまでも走っていく。
本作には、大人社会からの独立戦争という趣や「30歳以上は信用するな」という当時の時代背景が反映されている。また、中産階級のダニエルと労働階級のメロディの出会い、労働階級出身とみられるオーンショーとの友情など、イギリスの階級格差が少年少女の恋愛の中で無視されている面白さもある。
イギリスやアメリカではヒットしなかったが、同年に公開された日本やアルゼンチン、チリなどでは大ヒットを記録した。特に日本での人気は根強く、定期的にオリジナル・サウンドトラック盤が生産され続けているほか、1974年、1976年、1978年、そして2019年にはデジタルリマスター版でリバイバル上映が行われた。

sugap04915のレビュー・評価・感想

小さな恋のメロディ
10

美しい音楽と映像のノスタルジー映画

まるで気持ちの良い5月の朝のような、清々しい気持ちにさせてくれる映画です。
舞台は70年代のイギリスロンドンの公立学校。
11歳のダニーは、友達と、女の子たちのバレエのクラスをこっそり覗きます。
その時、ひときわ輝いて見えた女の子。
ダニーは、メロディに一目惚れします。
最初は上手くいかないながらも惹かれ合う二人。
ほほえましく、またどこか懐かしいような優しい気持ちにさせてくれます。
彼らの友達もキャラが立っていて、愛さずにはいられません。
この映画は最初から終わりまでビージーズの音楽に彩られています。
「In the morning」で始まるオープニングは、そこだけでも十分なストーリー性を感じられます。
誰もが一度は耳にしたことのある有名な楽曲、「melody Fair」や「First of May」も、この映画が元になっています。
また、当時の学校の雰囲気や、街並みも味わうことができます。
かわいいギンガムチェックの制服や、遊園地やビーチも見どころです。
じっくり集中して観るのもいいですが、全編に音楽が使われているので、作業しながらやのんびり過ごしたい時などに、BGMやミュージックビデオのような見かたをするのもオススメです。
かわいくて爽やかで癒される。
そんな映画だと思います。