勉強にもなる漫画
YAWARA!(ヤワラ)等で有名な天才漫画家、浦沢直樹が画を担当し、勝鹿北星(かつしか ほくせい)という漫画原作者が原作の、画と話が別々の人の手による物語。
主人公は、元イギリス特殊空挺部隊(SAS)出身の考古学者。考古学では飯が食えないので、SAS出身という経歴を生かし、保険の調査員というアルバイトをしているが、その保険の調査員の仕事が主な話の内容となっており、ある事件の死亡原因が他殺が事故かを保険会社から依頼されて調査するのだが、大抵他殺で、いつも犯人と戦うことになってしまう、というのが主な内容。
一つのエピソードが一話、或いは二、三話継続で解決する。考古学者ということもあり、考古学に関する考察やエピソードなども出てくるので、歴史が好きな人、主に世界史が好きな人にも楽しめる内容となっている。歴史上に残っている伝説に関する考察があり、科学的な考察等、伝説がなぜ伝説となって残されているのかの仮説を、根拠を立ててキチンと説明してもらえるので、実際にそうかも、と思えてしまうので、とても勉強になる。また、SASは武器を持たずに敵地に乗り込み、あるものをなんでも使用して戦うよう訓練されていることから、そのへんにある物を使用して戦うのだが、それも科学的であったりなど、そういった勉強にもなる。また、敵が、他の国の特殊部隊等の時もあり、アクション的な要素もある。スパイ物のような話が好きな人にも楽しめる作品だと思う。
考古学が好きな人、アクションが好きな人などにおすすめの作品。