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和製ブラックサバスと呼ばれる遅咲きのバンド
もう30年ほど前に起きたバンドブーム。そのバンドブームの中、とあるTV音楽番組で個性的なバンドが登場した。日本では軽快なポップスやロックが多い中、重い音と独特な詞で歌う人間椅子は日本でははじめて見る類のバンドだった。
海外ではブラックサバスというバンドがヘヴィメタルで凄い人気があり、そのブラックサバスのサウンドが似ていることから「和製ブラックサバス」と呼ばれたりもしている。
歌詞を朗読するようなVoと、ひたすら重厚なギターをかき鳴らし、激しいドラムをたたく人間椅子は、日本にはやや…いや、かなり受け入れがたいジャンルだが、アマチュアの時に出たTV番組がきっかけでデビュー。
その後コアなファンがついていたので30年たっても精力的に活動しているが、あまり知名度はなかった。
日本でなかなか受け入れられない音楽ジャンルをやっているので仕方ないが、彼らが凄いのは売れているジャンルに媚びずにずっと自分達がやりたい音楽をやっているところ。
普通に考えるとオリコンに載ってるようなアーティストの真似をして売れるように変えたりするけど、彼らはまったく変えずに頑張っている。
そして、30年たった今。You Tubeをきっかけに世界から注目されている。北欧などは彼らのような音楽が人気なので海外でのファンが一気に増えた。
本人達はどう思っているかわからないが、自分達のやりたい音楽が世界で認められる瞬間って凄い気持ちだったんだろう。
自分はこのバンドをかなり前から知っていたが、そんなに興味もなくたまに聴くくらいでいたが、この経緯を知って聴きこむくらいになってしまった。活動30年もたってるベテランバンドだが、最近の一押しのアーティストだ。