宇宙よりも遠い場所 / よりもい / A Place Further Than The Universe

宇宙よりも遠い場所 / よりもい / A Place Further Than The Universe

『宇宙よりも遠い場所』(そらよりもとおいばしょ)とは、マッドハウス製作のオリジナルアニメ作品。国内外で絶賛された作品で、「2018年 最も優れたテレビ番組」の1つに選出された。略称は「よりもい」。
何かを始めたいが何も始められない高校2年生の玉木マリは、周りに無理と言われ続けながらも夢を諦めない少女、小淵沢報瀬と出会う。高校を中退した三宅日向と、タレントをしているために友達を作ったことのなかった白石結月の二人も巻き込み、4人はそれぞれの理由から“宇宙よりも遠い場所”こと『南極』を目指していく。

mayo107のレビュー・評価・感想

宇宙よりも遠い場所 / よりもい / A Place Further Than The Universe
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アニメ『宇宙よりも遠い場所』の魅力とは?

『宇宙よりも遠い場所』(以下:よりもい)は、一言で言うと、女子高生4人が南極へ行くストーリー。
主人公は「青春したい!」と望みながらも、なかなか一歩踏み出せない女子高生『玉木マリ』(キマリ)。
同じ学校の『小淵沢報瀬』が落としてしまった『100万円』を拾ったことをきっかけに、2人で南極へ行くことになるのです。
「南極に行くってどういうこと?」と思うかもしれませんが、彼女たちは本当に南極を目指します。
報瀬は観測隊員だった母親が南極で行方不明になったことで、南極へ行こうとアルバイトを続けてきました。
そんな彼女の姿勢に感銘を受けたキマリは、報瀬と一緒に南極へ行く決意をするのです。
突拍子もない2人の冒険に加わるのは、キマリのアルバイト仲間の『三宅日向』と、女優の『白石結月』。
一見性格も価値観もバラバラな4人が、全力で『南極』という途方もない目標を追いかけていきます。
女子高生である彼女たちは(日向は高校を中退していますが)、若々しいパワーに溢れる反面、繊細さで複雑な悩みも抱いています。
明るく元気に、たまにぶつかり合って喧嘩して、笑い合って成長して……。
時に暗くネガティブな感情を吐き出す彼女たちのキャラクターが、とても人間臭く魅力に溢れています。
よりもいを単なる女子高生の青春モノで終わらせないのが、周囲で支えてくれる大人たちの存在。
南極観測隊員として4人ともに南極へ行く大人たちも、それぞれのドラマがあるのです。
10代の人ならばキマリたちの、大人になってしまった人たちは彼女たちを見守る隊員たちの目線で。
わくわくする壮大な物語を楽しめるのではないでしょうか!