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観るたびに元気をもらえる『エリン・ブロコビッチ』
ジュリア・ロバーツ主演の、実話を元にした2000年公開作品です。
観た後に爽やかな安堵感と元気をもらえるので、落ち込んだときや行き詰まりを感じたときにお勧めしたい映画です。
主人公のエレンは学歴やキャリアのないシングルマザー。仕事がなかなか見つからず、強引な形で弁護士事務所で働き始めます。
口が悪く感情的になりやすい彼女は敬遠され、誤解されながらも、担当することになった公害訴訟原告団のために奔走します。
法律の知識はゼロ。でも持ち前の行動力や正義感、共感力、記憶力、コミュニケーション能力、体力を総動員し、はじめは訴訟に否定的だった汚染地域住民の心をも動かしていくエレン。その飾らない魅力をジュリア・ロバーツは見事に演じ、第73回アカデミー賞を受賞しています。
和解金の成立額を原告の女性に伝えるクライマックスもさることながら、被告側弁護団との顔合わせで火花を散らす場面は特に、エリンのユーモアのセンスとしたたかさが絶妙な表現で描かれていて痛快です。
風邪を引いているのに出社し、エドと一悶着する場面のジュリアの演技は実際にそうなのではないかと思うほど真に迫っていて、エリンがこの訴訟に全てを賭けていることがひしひしと伝わります。
日々の生活に行き詰まりを感じて自信をなくしたり、心が折れそうなときに観て欲しい作品です。