時代劇映画の流れを変えたといわれる痛快作!
この男は、とても不思議な人物。どこからきて、どこに行くのかもわからない、謎多き中年の侍。ふらり立ち寄った宿場町。人気がない。飯屋を見つけて食事にありつく。飯屋のおやじにはとても不愛想。
それもそのはずこの宿場町はやくざの勢力争いで二つに割れている。
何を思うかこの1匹侍不気味にうなずく。何かいい案が浮かんだようだ。
さっそくやくざの親分に会いにゆき自分を売り込む。50両出せば用心棒になる、敵のやくざを叩きつぶすとでかい口をたたいた。得体のしれない侍に用はないと出ていきやがれと啖呵を切った。
中年侍、次に向かいのやくざに会いにゆく。50両出せば用心棒になって敵のやくざを叩きつぶすと、俺を雇えと息巻く。お前の腕を知りたい、証拠を見せろと言い放つ。
1匹侍、すたすたと向かいのやくざを挑発出てきたやくざの腕を切り落とす。唖然とする親分同士、不敵な面構えの1匹侍。ここまで氏素性まるで分らず。のちに名前を聞かれ桑畑三十郎と名乗るのだが、果たして本当なのか…。
時代劇映画の流れを変えたといわれる痛快作。”得体の知れない侍”を、三船敏郎が生き生きと演じている。親分の不気味な息子を演じるは仲代達矢、その他黒澤映画でおなじみの名優がそろい踏み。