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面白い。最高
十二国記を読んでみて、最初に思ったのが面白い!でした。陽子という少女が、突然、異世界に連れていかれ王になるというのが最初の巻のお話でした。陽子が迷いながら傷つきながら自分の道や信念を見つけ王となる過程が苦しく、かっこいいと思うのです。特別な力を持たない人が異世界で生きていくには厳しいと思うのですが、彼女は見事に達成してしまうのです。
白銀の~シリーズは、今までの作品と違い、ミステリーの要素が強かったと思います。麒麟の常識を破る泰麒。通常の麒麟は、角を切られれば麒麟ではいられない。麒麟としての力を失った泰麒が、どうやって自国を救うのかと気になっていました。麒麟の言葉は天の意思という人々の常識に付け入り、裏切り者の阿選に「あなたが王です」と言ってのける。もちろん、違いますけど、嘘でだまします。実際に、麒麟は人を傷つけることはできないはずですが、気の持ちようで傷つけることができます。ただし、代償なしではありません。そこまでしてでも、己が王と定めた男を救いたかったし、自国の民も救いたかったのです。阿選が裏切った理由は、なんとなく察しはつきますが、言葉にはできないのです。読んでみて、理由を探ってみてください。