俺ガイルという作品の魅力
「やはり俺の青春ラブコメは間違っている」という作品をご存じだろうか?通称”俺ガイル”と略させる、ラブコメディ作品のことである。
基本的な登場人物は3人だ。主人公の比企谷 八幡(ひきがや はちまん)、メインヒロインの雪ノ下 雪乃(ゆきのした ゆきの)、そしてもう一人のメインヒロイン由比ヶ浜 結衣(ゆいがはま ゆい)である。
この3人が織りなす物語が主軸だが、注目すべきは3人の関係性である。かなり簡単に言うと三角関係なのだが、メインヒロイン二人は強い友情で結ばれている。彼らは3人でいることで楽しさや充実感を得ているが、いつかは次のステージに進まなければいけないと感じている。次のステージとは、「どちらが主人公と付き合うか?」だ。
今まで築いた友情、作り上げてきた関係性、幸せな毎日。このまま友達でいられればこれ以上幸せなことはない。しかしながら、”その日常”を優先させるのであれば、この3人の”恋の気持ち”は一向に進展しない。
この作品の見どころは、「今の幸せを壊す危険性があっても、自分の本当の気持ちに素直になる勇気をもてるか?」というところにある。
誰もが人生で一度は経験したような、そんな瞬間がこの作品の中にはある。ある人にとっては懐かしく、ある人にとっては心を揺り動かされる作品だ。