最も熱いスポーツ漫画
弱虫ペダルは、自転車競技を題材にしたスポーツ漫画である。
日本人ではあまり馴染みのないロードレースだが、初心者である主人公が学んでいくのを通して読者も学ぶことができるので、ルールなどはなんの疑問もなく受け入れることができる。
よくあるスポーツ漫画の友情、団結、勝利!という要素ももちろんあるのだが、レースごとに予想外の展開、結末が盛り沢山である。
特に際立っているのがキャラクターの掘り下げである。
一人ひとりの過去エピソードがこれでもかというくらいに描かれているので、感情移入する場面が多く、主人公チームに限らず誰を応援するか迷う場面が多々あるであろう。
特に、戦ってる相手側の過去編が好きな層はすぐにでも弱虫ペダルを読むことをお勧めしたい。
今までのスポーツ漫画とは少し違った視点で見られるので非常におすすめだ。
アニメ版、漫画版ともに見ているが、レースの特性上ひとつの試合が終わるまでが非常に長い。
しかし新鮮な気持ちのまま読み続けれられるのは、試合ごとに織り交ぜられる過去エピソードが非常に魅力的だからである。
バトルで人が死ぬ世界線ではないのだが、緊迫して熱い勝負のおかげで、ドキドキしながら見ることができる唯一の作品である。