文明が崩壊した世界を、科学の力で復活させる
突然発生した謎の光によって人類が石になってしまった地球。文明が滅んだ3700年後の世界で目覚めた科学が大好きな少年・千空(せんくう)が科学の力で人類と文明を復活させる物語です。
世界観や設定はファンタジーな部分が目立ちますが、キャラクターたちの行動はかなりハードなサバイバルです。
物語のスタートは古代の文明水準の世界なので、電気やガスはもちろんありません。住居や服をはじめ、生きるために必要なものは全て人の手で作ります。何をするにも必要なのはマンパワー。
過酷な状況でもコミカルな演出とシリアスな演出を使い分け、シーンごとに絶妙な空気感を作り出しています。
科学で物事を解決するくだりは見ていて爽快です。展開のテンポが良く説明がわかりやすいので、科学に興味のない人でもさらっと楽しめる工夫がされています。
学校の教科書よりわかりやすいんじゃないかと思えるくらいです。学生さんに是非おすすめしたい作品です。
何度も実験を繰り返し、失敗しながらも立ち向かっていく千空の真っ直ぐな姿は清々しく、好感が持てます。
『科学で文明復活』がメインテーマではありますが、キャラクター同士の関係性も話数を重ねるごとに深まり変化していきます。
実力派揃いのキャストのお芝居と相まって、魅力的な人間模様を描いています。
続きが気になる作品です。