カオスな展開が癖になる?新感覚なホラー映画
ドリュー・ゴダード監督によるホラー映画。序盤は若者が集まってワイワイ言いながらキャビン(森にある小屋)に向かうよくある展開ですが、なぜだかそれらを監視している研究者らしき人々がいて、彼らは若者たちを巧みに誘導していきます。その目的がなかなかわからず、何だろう…悪趣味なモニタリングか?とも思うのですが、実は彼らなりの深刻な事情が…。そんな前半の展開から一転して後半モンスターが大量に野放しにされるシーンはかなりカオス。そしてそのモンスターがホラーファンなら歓喜することうけあいなメンツなのです。例えば狼男、ゾンビ、吸血鬼「ノスフェラトゥ」さらに「シャイニング」の双子やら「IT」のペニーワイズやら…あげていったらきりがないほど。ここまで見るとこの映画が、壮大な元ネタ探し映画だということがわかります。そもそも冒頭の舞台設定がまんま「死霊のはらわた」ですからね。ただそんな元ネタ探し映画だと判明しても、ストーリーが破綻しないのはある意味すごいかと思います。かなりスケールがでかい展開になっていきます。ものすごく見る人を選ぶ映画かもしれませんが、個人的には新しい感覚でなかなか楽しめました。そうそう日本も少しだけ出てきますよ。