キャビン / The Cabin in the Woods

キャビン / The Cabin in the Woods

『キャビン』(原題:The Cabin in the Woods)とは、2012年4月に制作されたアメリカのSFホラー映画。日本では2013年3月に公開された。監督はドリュー・ゴダード、脚本はドリュー・ゴダードとジョス・ウィードンが担当している。週末を過ごすため、人里離れた山小屋(Cabin)にやってきた男女5人の大学生。彼らはそこに地下室があることに気づき、その中で奇妙な古物や遺物を発見する。それに触れた結果、邪悪な力が解き放たれ、大学生たちは想像を絶する恐怖に襲われる。本作の特徴は、B級ホラー映画の要素がふんだんに取り入れられているという点である。また、有名なホラー映画に関するオマージュが多数見られることから、ホラー映画好きからの評価が高い作品だ。

nagatamago426のレビュー・評価・感想

キャビン / The Cabin in the Woods
8

カオスな展開が癖になる?新感覚なホラー映画

ドリュー・ゴダード監督によるホラー映画。序盤は若者が集まってワイワイ言いながらキャビン(森にある小屋)に向かうよくある展開ですが、なぜだかそれらを監視している研究者らしき人々がいて、彼らは若者たちを巧みに誘導していきます。その目的がなかなかわからず、何だろう…悪趣味なモニタリングか?とも思うのですが、実は彼らなりの深刻な事情が…。そんな前半の展開から一転して後半モンスターが大量に野放しにされるシーンはかなりカオス。そしてそのモンスターがホラーファンなら歓喜することうけあいなメンツなのです。例えば狼男、ゾンビ、吸血鬼「ノスフェラトゥ」さらに「シャイニング」の双子やら「IT」のペニーワイズやら…あげていったらきりがないほど。ここまで見るとこの映画が、壮大な元ネタ探し映画だということがわかります。そもそも冒頭の舞台設定がまんま「死霊のはらわた」ですからね。ただそんな元ネタ探し映画だと判明しても、ストーリーが破綻しないのはある意味すごいかと思います。かなりスケールがでかい展開になっていきます。ものすごく見る人を選ぶ映画かもしれませんが、個人的には新しい感覚でなかなか楽しめました。そうそう日本も少しだけ出てきますよ。