劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-

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劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-
6

フライトドクターの話…?

コードブルーと言えば、山Pこと山下智久さん主演の大人気医療ドラマ。それの劇場版がこの夏、満を持して公開されました。
ドクターヘリに乗り、患者が病院に来るのではなく、医者(フライトドクター)が現場に直接出向き、一早く治療に当たるという、救急救命の中でもより高い技術や冷静な判断力が必要とされる様子が視聴者たちにハラハラさせてくれます。また、登場人物も超豪華で、よくもこのメンバーが同じドラマに揃ったなと言った感じ。これまでにサードシーズンまで放送されている人気のドラマです。その劇場版ということで、かなり期待して公開日当日に劇場に足を運んだのですが、う〜ん、感想としては正直イマイチでした。
まず脚本家がサードシーズンより変更になり、これまでの病院を舞台とした登場人物一人一人にスポット当てるスタイルから、病院を中心として働く医者やナースの群像劇に変わってしまったという印象があります。当然3シーズン目ですから、個別のキャラクターにスポットを当てるのはもういいでしょと言った意見もあるかと思います。ですが、個性的な登場人物が多いドラマですから、個別のキャラクターの過去や未来、登場人物同士の絡みを深く掘り下げてくれる様子がおもしろいと感じていたファンからしてみれば、物足りない部分が多かったです。
そして私が特にあまりいい評価をできなかった理由としては、全編を通して、治療に当たる場面や現場での治療シーンが少なすぎる!これに尽きます。
ドクターヘリで現場に向かう場面も2回あったかなぐらいで、現場での治療判断の難しさや葛藤、大変な手術を必死に行う様子というのが少なく、とにかくどれも主要人物とのエピソードと絡めたいといった下心が見え隠れして、それがかなり中途半端。とにかく病院が好き、仲間が好きといった表現が多く、これほんとに医療モノなのか?と疑ってしまうレベルでした。
このような理由から評価は6とさせていただきましたが、やっぱり原作ドラマの設定やキャラクターはとても魅力的で、続編を期待せざるを得ません。劇場版の最後ではこれまで10年間苦楽を共にした仲間がそれぞれ新しいステージに進んでしまった様子も描かれていますので、最集合してまた同じ職場で働くといったことは厳しいような気がしますが…。
家族や友人、恋人など、みなさんの大切な人と一緒に観て欲しい映画です!ちなみに私は一人で見ました(笑)。