セトウツミ

セトウツミ

『セトウツミ』とは『別冊少年チャンピオン』にて2013年から2017年まで連載された此元和津也(このもと かづや)による漫画作品とそれを原作とした映画、ドラマ作品。大阪のとある河原で男子高校生内海(うつみ)と瀬戸(せと)が他愛もないおしゃべりをする姿を描くコメディー漫画。漫才のような二人の会話が人気だが、最後に大きなどんでん返しがあることでも有名。2016年に池松壮亮と菅田将暉のダブル主演で映画化され、翌2017年には高杉真宙と葉山奨之のダブル主演でドラマ化もされた。

hana3639のレビュー・評価・感想

セトウツミ
8

高校生がしゃべるだけ!斬新なストーリー設定

大阪の男子高校生、瀬戸小吉と内海想が毎日放課後にひたすら河原で語るだけ、という斬新すぎる設定に惹かれました。関西弁でテンポのよい会話と、関西ならではの絶妙なボケとツッコミが関西人でもそれ以外の方でも思わず笑ってしまいます!
サッカー少年でクラスの人気者瀬戸と、学校では無口であまり目立たない秀才内海、まったく違うタイプの2人がどのようにして出会い、仲を深めていったのかが見どころです。他にも登場人物は個性的なキャラばかりです。とくに注目なのは名前も見た目も完璧に左右対称の田中真二くんです。瀬戸と内海を中心に、それぞれのキャラクターがどんな風に関わりあって、変わっていくのかにも注目です。
はじめにこのマンガでは主人公の2人がただ語るだけと言いましたが、実はたくさんの伏線が張り巡らされており、笑って泣ける展開が待っています。そして最後はなんだか心温まる、そんな素晴らしいマンガです。
1話完結で気軽に楽しむこともできますが、ぜひ最後まで読んでみてください!
高校生が主人公のストーリーといえば、部活に熱中したり恋愛ものだったりが定番ですが、このマンガはもっとリアルな高校生たちの日常が描かれていて、こんな青春も素敵だなぁと思いました。(恋愛要素も少しあります。)