捨てられた皇妃 / The Abandoned Empress

捨てられた皇妃 / The Abandoned Empress

『捨てられた皇妃』(すてられたこうひ)とは、Yunaによる韓国の小説、およびそれを原作とした漫画、ウェブトゥーン作品。韓国の小説投稿サイト「ジョアラ」でオンライン小説として連載が始まり、2014年に韓国の出版社BIack Label Clubにより書籍が刊行された。韓国版では本編5巻と外伝1巻の全6巻が刊行され、日本では1巻が発売されている。2017年からは、iNAによる作画でコミカライズされており、カカオページ上で連載が開始となった。なお、日本語版は2018年からピッコマにて連載されている。こちらも単行本化されており、韓国では2020年までに既刊4巻、日本では全12巻が刊行された。なお、日本ではコミカライズ版が先行して発売されており、小説版はその後に発売する形となっている。
主人公のアリスティアは、侯爵家に生まれた貴族の令嬢。未来の皇后として育てられてきたが、ある日異世界からやってきた美優によって皇后の座を奪われて皇妃となり、反逆罪に問われて処刑されてしまう。しかし、そんな彼女に逆転のチャンスが訪れた。目覚めたアリスティアは9歳の自分に転生しており、前世の記憶も引き継いでいたのだ。アリスティアはトラウマと向き合いながら、自身に降りかかる悲劇の運命を変えるべく、新たに行動を開始する。

goroのレビュー・評価・感想

捨てられた皇妃 / The Abandoned Empress
8

フルカラーコミック「捨てられた皇妃」

ファンタジー漫画の中でもストーリーが面白くておすすめであり、何と言ってもフルカラーという珍しい漫画です。
主人公は未来の皇后として育てられたアリスティア。異世界からやってきた少女・美優に皇后の座を奪われ側室の皇妃となり、仕事もせず作法も覚えられない皇后に代わり、仕事も根気強くこなしたというのに、皇后も愛する皇帝からも理解されません。せっかく身ごもった子供も流産し子供の産めない体になった挙げ句、反逆罪として父親も処刑され、アリスティアは皇帝に対し怒りのあまり殺害未遂を起こし、処刑されてしまいます。
しかし彼女は処刑されたときまでの記憶を持ったまま9歳の頃の自分に転生していました。後に彼女は教会で神の存在である「ビタ」から転生の理由や残酷な運命を知らされます。彼女は神を否定し残酷な運命を回避する決意をします。
ストーリーの序盤から謎が多い物語で、9歳から未来を知ったうえでスタートするわけですが、彼女にも知らない事実が次々と出てきます。転生ものとはいえアプローチが個性的で謎も多くアリスティアが運命に背くことで事態がどんどん変化していくのを観るのがとても魅力的です。周りの登場人物たちも抱えている問題や謎なところがあり美優が現れるまでの間アリスティアが動くことでどう変化するのか気になるところです。
またフルカラーという恐ろしく手間のかかる手法で読者を魅了してくるところはすごいです。絵柄もデザインも素敵で綺麗です。
おすすめできるファンタジー漫画です。