外出が出来ない時こそ!
このゲームの舞台は荒廃したアメリカ大陸です。
死後の世界の住人が現世に上がってくるDeathStrindingによって、人々は死を恐れ、人と人との距離を置くという世界観がまさにコロナウィルスの蔓延を予見していたかのような設定です。
人々は外出せず自身の住むシェルターに閉じこもっています。
主人公はサム・ブリッジスといい、運び屋をしています。
どんなに閉じこもって生活していても、他人から何かを受け取るという行動は必要であり、それらの荷物を運ぶ人間が必要になります。
サムは人々の願いや希望を背負って荷物を配送します。
我々は普段「物が届く」ということに感動を覚えなくなっているのではないでしょうか?
このゲームに登場するシェルターの住人は「これでもか!」と言わんばかりに、荷物の到着を喜んでくれるのです。
このゲームのレビューの中には「おつかいゲー」と言う方もいますが、この作品は自分自身の普段の生活を自浄する作用があります。騙されたと思って、感情移入してみてください。
荒廃した足場の悪いアメリカ大陸をよろけながら、時には雨に打たれながら荷物を運ぶ主人公を見て、コロナウィルスの渦中にあっても、物資を運ぶ人やインフラを支える人がいることを教えてくれます。
普段の当たり前がどれほど偉大であるのかを改めて見つめ直すことが出来るのです。