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軽いノリでちょっとジーンとくる話
死んでしまった人やこれから死ぬ人に取りつく悪霊を見ることができる主人公は、アイスクリーム屋で働くかわいい幼馴染の彼女やこの世のもの以外の人や悪霊が見える自分を理解してくれる警察署長の父親に囲まれてそれなりに幸せな生活を送っています。あるとき、ラスベガスの街で大虐殺が行われることがわかり、悪霊をもとに犯人らしき者を追うことになります。大虐殺を阻止するため警察署長である父親の協力を得て、自分が怪しいとおもう場所や人をマークしてもらうように手配するものの、自分に見えることを証明することができず事件はなかなか手ごわい、そして死んでしまった人なのか、生きている人なのか、本人にはなかなか区別がつかないという欠点があり、解決までに時間を要します。幽霊か生きている人かを区別するキーは「幽霊は話すことができない」こと。軽い口調とスピーディーな展開で見ていたのですが、最後は幽霊が話さないという欠点を見事に利用して、視聴者の意表を突く形となりました。ネタバレとなってしまうのですが、銃射による大虐殺が彼女の働くモールで行われ、主人公が阻止、ハッピーエンドの末、彼女と幸せな生活を送ることとなります。しかし彼女は一言も話しません。彼女はすでにモールで銃殺されてしまい、現実を受け入れることができない主人公が最後に幽霊となった彼女とお別れをするという思っていたよりも重いシーンで終わり、感動してしまいました。