日本が誇るヘヴィメタルバント゛です。
聖飢魔Ⅱは、音楽を使って「悪魔教」を広める為に組織された教団である。
この主張は、彼等が地球デビューした当初からのもの。
この文言からもわかる通り、奇抜なスタイル、ド派手な衣装でお茶の間を騒がせた。
今となっては、もうすっかりお馴染みになったが、堅物の多い日本のデビュー当時からこのインパクトである。しかも、今なおその主張はブレずに貫かれている。これはもう素晴らしいといってもいいのではないだろうか。
だが、それも実力が伴ってはじめて説得力を発揮するというもの。勿論、歌唱力は秀逸。悪魔が織りなす、メロディー。
デビュー曲は、「蠟人形の館」。この文字を打った時に、予測変換で出てくる程に認知されている有名曲である。彼等のコンセプトを忠実に表現した楽曲は、そこかしこで流され、悪魔教布教の大きな足掛かりになった。
一方、そんな悪魔を前面に出したヤンチャで好戦的で「ピー」が入る様なヘヴィメタルのバットイメージでは決してない事を、ここで言っておかねばならない。
個人的には、こんなにも品格があり、実に紳士的な悪魔はほかに類を見ないと思っている。
メンバー(構成員)が全員高学歴なのだ。
そのためか、人とは違った視点で歌い上げる曲が。
ロボットのように働く人々を、魂のないアンドロイドに見立てた「STAINLESSーKNIGHT」。悪魔視点の苦悩を歌った「悪魔のブルース」。活力の萎えた若者たちにエールを贈った「空の雫」。欲望にまみれた大人達、またそれらに翻弄されている者達に一石を投じる「MASQUERADE」。
などなど、深く聞けば聞くほど、その歌に魅力を感じることができるのではなかろうか。
さあ、諸君もデーモン閣下の歌声に、エース長官のギターに、雷電殿下のパワフルなドラミングに酔いしれてみたまえ。ふぁはハハハハハ…