いつまでも子供心が大切
数あるジブリ作品の中でも、一番子供が見やすい作品だと思います。
会った事もないいきものですが、どこか愛着心がわくトトロ。
お化け屋敷に住むのが夢というお父さんの娘たち、主人公のメイとサツキ。子供の好奇心で、不思議ないきものトトロと出会う。
トトロと出会うことで家で起こる不思議な出来事に、子供の頃にこんな事があったら楽しかっただろうなと、昔を思い出します。
引越したばかりなのに、病気のお母さんの代わりに妹のメイの面倒を見て、お父さんのお弁当を作ったり、小学校6年生の姉サツキのしっかりしなきゃ!という長女の気持ちが伝わります。
不器用だけどどこか優しい友達カンタや、親切なおばあちゃん、メイがいなくなった時に近所の人たちみんなが協力して探してくれる事は、携帯などがなく、連絡を取る事が不便だった昔の田舎の風景を想像させます。近所の付き合いや、周りの人と協力する力する事の大切さに改めて気づかされるはずです。
ワガママを言ったりするまだまだ子供の2人の可愛さが、トトロを通じてより伝わり、なんだかホッコリします。
最初から最後まで、子供の頃の夢が詰まった話という印象があり、入院をしていたお母さんの具合も良くなり、何事も信じれば叶うということを教えてくれている様な感じがしました。