教科書のお手本のような映画
『デトロイト・メタル・シティ』を観ました。あの、川村元気ってどこかで聞いたことあると思ったらドラえもんの脚本書いてた人か。この人絶対ADHD。
原作のほうが微妙な終わり方で、当時中学生とかだから刺激強くて見てなかったけど、すげーいいじゃん。伏線も怒涛のように回収するし、ちゃんとポイントしっかり押さえてるお手本のような作品だなーと。社長がすごい原作そのものって言うか想像を超えてよかった。松山さんの狂った演技もいいですね。変身前のコミカルな演技はちょっとやりすぎだと思ったけど…。
最後は結局ヒロインと結ばれるか結ばれないか分からないような続きを想像させる終わり方で最高だった。その前までにも色々二転三転してどう収束するのか分からない面白さ。とにかく二面性が際立ってる作品っていうのはそれだけで文句なく面白いんだよな~。原作のシーンもいい感じで散りばめてて、かついい感じで変えてるとこが凄くいいです。全然飽きなかった。面白いし。
コメディなのにヒロインの心情がリアルだから、結局コメディでなくなっていく。主人公の「自分にしかできないことで人を変える」っていうのも強いメッセージ性があってよかった。まぁ、教育的なことはこれから考えていかなきゃいけないだろうけど…僕自身考えさせられたし。一番感動したのは「ぼくのなつやすみ」のシーンだな~。