銀河英雄伝説 Die Neue These

銀河英雄伝説 Die Neue These

『銀河英雄伝説 Die Neue These』(ぎんがえいゆうでんせつ ディ・ノイエ・テーゼ)とは、田中芳樹によるSF小説を原作としたアニメ作品。原作小説は日本SF史上屈指の大作にして名作として知られ、本作はその2度目のアニメ化作品である。
銀河帝国と自由惑星同盟は、150年以上にも渡る長い戦争を続けていた。帝国の誇る“常勝の天才”ラインハルト・フォン・ローエングラムと、同盟の鬼才“不敗の魔術師”ヤン・ウェンリーは、自陣営の命運をかけて戦場で幾度となく衝突する。

free-nomadのレビュー・評価・感想

銀河英雄伝説 Die Neue These
8

歴史系SF

田中芳樹さん原作の小説をアニメ化したものです。実はアニメ化としては2回目でありまた違うアプローチで描かれています。
不思議さや特殊な要素があるSFものとはいえ内容は意外と「歴史」「英雄譚」「記録」「戦争史」「群像劇」が主です。SFをあまり読まない方でも楽しめると思います。銀河帝国と自由惑星同盟とフェザーン自治領の3つの勢力にわかれている情勢の中での物語です。キャラクターの個性があり、また人間関係や状況の変化に伴う人間の行動などもリアルで物語の情報量は多いですが、頭に入りやすいです。
アニメ版では戦闘シーンは派手に人間模様は静かにかつリアルに描かれていて大人向けの印象です。原作の要素はふんだんに残しつつ新しい要素やシーンの改変などは少し加えられてはいます。改変部分は原作にあまり影響がない程度にしているので原作を知っていても知らなくても楽しく観られます。
戦闘シーンや機体デザイン、日常や艦内の背景などの力の入れ方は素晴らしいです。原作でキャラクター、国の個性が細かく記されているのですがその雰囲気に合うデザインはアニメとして観るにはとても良かったです。
派手で個性的でアクティブなアニメとは違い、静かで個性はありつつも大人な雰囲気のアニメです。