尖った個性の融合
KinKi Kidsはジャニーズ事務所に所属する2人組で、番組では仲良く息のあったトークや歌を披露しているが、2人の得意分野は全く違うものである。堂本光一は舞台での活躍が目立ち、長年主演を務めている「Endless SHOCK」は日本一チケットの取れない舞台と言われている。堂本剛はミュージシャンとしての活躍が目立ち、自身の音楽制作や楽曲提供など音楽面で幅広く活動している。この活動領域が全く違うKinKi Kids。方向性の違いから解散説が囁かれることもあったが、年を重ねるほど2人の個性を活かしたKinKi Kidsに進化してきた。一例として2016年に発表した「薔薇と太陽」という楽曲を紹介したい。この楽曲はまさに2人の個性をふんだんに使っていると言えるだろう。普通ジャニーズの楽曲と言えばメンバー全員が歌って揃ったダンスを披露する姿が思い浮かぶ。しかしこの「薔薇と太陽」は堂本剛はギターを弾きながら、堂本光一は踊りながら2人で歌う楽曲となっている。今までのジャニーズのイメージを払拭したパフォーマンスは常に進化を続け、全員が素晴らしい個性をもつKinKi Kidsならではであった。お互いがもつ尖った個性を上手く合わせて1つの新しい「KinKi Kids」という個性を生み出す。これからもたくさん生まれるであろうKinKi Kidsの新しい一面が楽しみだ。