両雄並び立たず…?
日本を代表するホラークイーン「貞子」と「伽椰子」が相まみえる!と言うある意味「夢の対決」映画。タイトルからして大体予想がつくと思いますが、呪いのビデオを見てしまった親友を助けるために奮闘する女子大生(山本美月)と、呪いの家の隣りに引っ越してきてしまった女子高生(玉城ティナ)を交互に描き、最後に両者(貞子と伽椰子)をバトルさせるというのが大まかなあらすじ。「リング」「呪怨」が好きな人にはおなじみな展開ですが、2つのパートとも思いのほか緊張感ある仕上がりで、意外に見ごたえがあります。特に安藤政信演じる霊能者とそのパートナーの少女「珠緒」は魅力的で、この二人でシリーズをつくっても面白いのでは?とすら感じました。そして終盤、二人の女王がとうとう顔を合わすのですが…ここではあまり詳しくは述べません。けれども個人的にはちょっと今までの緊張感が途切れてしまったように感じてしまいました(特にビデオを壊され貞子が怒るシーン…)やはり大ボスは二人いてはいけないということでしょうか…(勝敗の行方は見てのお楽しみ)。とはいえこの手のクロスオーバー映画にしてはよく出来ているほうと言えます。ホラーファンの方や「フレディVSジェイソン」「エイリアンVSプレデター」など「夢の対決」が好きなコアなファンにおすすめ。