こうでいたい自分がその曲の中にある。
椎名林檎の曲は、少しとげのある、切れ味抜群の大人向けのものから、女の子の魅力を最大限に描いたものまで、くるくると曲ごとの印象が変わりつつも、あ、これ林檎さんだとわかるような、林檎節が効いた中毒性のある曲が魅力です。インタビュー記事での、その人の人生の中のBGMであってほしいというコメントを見て感激しました。本当にその通りだと思いました。
例えば疲れきっていてもエネルギーを出して立ち向かわなければならない時、人生で落ち込むことがあったとき、悪い噂ばかりで人間関係で疲れているときなど、その時々で置かれている自分の状況に合った曲があり、つらいけどこういう風でいよう、こんな人でありたい、と思えるような歌詞が心に響いて、明るい気持ちになれます。
誰にでも合う浅い言葉ではなく、椎名林檎独特の言葉の選びがとても好きで、この言葉のチョイスが魅力だと感じている人も多いのではないでしょうか。またコラボした人との相性の良さや、楽曲以外の面でも椎名林檎本人の美しさ、プロモーションビデオやライブのかっこよさなどセンスの塊のように感じられます。
そんな時代を先駆けるカリスマ的な存在の椎名林檎に、同じ女性としてあこがれを抱いている人も多いと思います。