見て損はない作品
言わずと知れた名作ですが、実際に見て損はない作品です。
そこそこ長編で登場人物も多いのですが、常にストーリーとキャラクターが明確でわかりやすいです。
まず、主人公が一切ブレません。主人公のエドは自分たちの目的を果たすため旅をしているうちに大きな戦いに巻き込まれていくのですが、その中でも目的は一切揺るぐことがなく、その性格や発言も一切ブレることがありません。そして、どんな修羅場をくぐっても変わらずに強い正義感を持ち続ける子ども、という主人公らしい主人公です。
そして、常に誰が強いのか、誰が敵なのかも明確です。長編になるとどんどん強いキャラクターが出てきて、結局誰が強い人なのか分からなくなりがちですが、ハガレンではそれが一切なく、常に強者は強者、そこそこの者はそこそこの強さであり続けます。
また、敵であるホムンクルスは人間の七つの大罪をテーマに描かれていますが、嫉妬や強欲といったそれぞれの抱える感情からブレることなく突き進んでいきます。ホムンクルスは敵ながらも、誰もが抱える感情がベースなので、どこか憎めなくて主人公とはまた違う魅力があります。
最終決戦は結構な長さがありますが、全ての伏線をきっちり回収し、大団円を迎えます。見終わった後はスッキリとした気持ちになります。