境界の彼方 / Beyond the Boundary

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境界の彼方 / Beyond the Boundary
6

アニメ 境界の彼方

この作品の良いところはとにかく絵がきれいなところだ。京都アニメーションが制作していて、さすが京アニといったところだろう。
空や風の動きはもちろんだが、天気と海の描写が特に綺麗だ。作中では朝焼け、晴天、夕焼け、星空など多くの風景が描かれているが、どれも光の透け具合や反射がとても丁寧で美しい。
またストーリーの良いところとして、伏線の回収が丁寧な点があげられる。本作品のヒロイン・栗谷未来は主人公・神原秋人に対して序盤、冷たい態度をとり距離を置こうとするが、その回収を物語の終盤の回想シーンで時間軸を分かりやすくしながら回収していく。
しかし個人的には、この作品に対してよくないと感じたところがいくつかある。
まずは専門用語の解説が遅かったり、少ない点だ。物語の序盤から妖夢や異界士といったこの作品の中だけの用語が多く出てくるにもかかわらず、その説明や意味が分かるのは3話や4話と少し遅く、それまで見ている人が少し置いてけぼりになってしまう。
また物語の締め方があまりにもありきたりだなと感じた。オチとして予想を裏切られることはなく、平凡な終わり方をしたように感じ少し残念だった。また、作中のネタ・ギャグもそんなに面白くなく滑っていると思う。