見て損はなし!
笑いあり、シリアスあり、燃え要素あり、一言で例えるならばまさにヒラコーワールド全開の作品と言えるだろう。もしあなたが、平野耕太氏の作品を知らないのであれば、この機会に視聴をすることをお勧めします。
この作品は、少年画報社のヤングキングアワーズで1997年5月2日から2008年11月号まで連載されていた作品であり、少々古く感じられるかもしれないが、間違いなく最高の作品と言える。
主に20世紀末のイギリスを舞台とし、大英帝国の王立国教騎士団、通称「ヘルシング機関」に所属するインテグラ、アーカード、セラスの3人を主軸に展開する、吸血鬼と吸血鬼ハンターとの戦いを描いたバトルアクション漫画である。
「平野節」と呼ばれる作者独特の過激な台詞回しが大きな特徴である。
題名の「ヘルシング」はブラム・ストーカーの恐怖小説『吸血鬼ドラキュラ』の登場人物ヴァン・ヘルシング教授に由来し、ヘルシング教授の子孫が主人公の1人インテグラとされる。
作者本人の過去の作品からの登場人物(名前、外見問わず)の流用が多く、また、ナチスの残党やイスカリオテ機関などの設定の原型も同様に見られる。
2001年にゴンゾ・ディジメーションによってテレビアニメ化され、その後は2005年にサテライトによってOVA化されている。
米国では、2003年から英訳単行本7巻が刊行され、2006年には大手出版業界関係とNBCの協力で行われる「クィル賞」の「読者が選ぶベスト本」ベスト・グラフィックノベル部門に『NARUTO -ナルト-』と並んでノミネートされた。また、日本でも2006年「日本のメディア芸術100選・マンガ部門」で22位に選ばれている。