今際の国のアリス / Alice in Borderland

今際の国のアリス / Alice in Borderland

『今際の国のアリス』とは、麻生羽呂によって『週刊少年サンデーS』や『週刊少年サンデー』で連載された日本の漫画作品である。スピンオフ作品として『今際の路のアリス』がある他、新章として『今際の国のアリス RETRY』がある。
物語は、主人公の有栖良平(ありす りょうへい)が突如として迷い込んだ「今際の国」と呼ばれる不思議な世界での出来事を描いている。彼はそこで様々なキャラクターと出会い、交流や戦いを通じて成長していく。
作品はファンタジー要素が強く、主人公たちが「げぇむ」と呼ばれる「今際の国」での試練や謎解きに挑む様子が緻密に描写される。「げぇむ」の内容自体も非常に独特で、手に汗を握る展開が読者を惹きつけて離さない。また、人間関係や友情、成長といったテーマも重要な要素として取り上げられており、深い感動を与えている。
本作は『週刊少年サンデー』において人気を博し、多くのファンを獲得した。人気が高じて2020年には実写ドラマが放送された。

mrnmk_31のレビュー・評価・感想

今際の国のアリス / Alice in Borderland
8

今際の国のアリス

なんの取り柄もなく父親に認めてもらえない普通の高校生の有栖良平が、友達と突然異世界に飛ばされて命がけのげぇむに参加しなければならなくなる話。
げぇむそのものも良く作り込まれており、世界観もホントにおもしろい!!!
なんと言ってもこの作品のいいところは、出てくるキャラクターそれぞれがすごく人間ぽくて共感できる部分があることです。そんな愛着湧くキャラがたくさん出ているのに、圧倒的に非日常感がある。
そんな話に深く引き込まれてしまいました!
仲間たちとの絆、ボロボロになっても自分の中に残っている想いや意識…「普段考えないけど、こんな状況になったらきっと俺もこう思うのだろう」、そんなシーンで主人公の葛藤や決断にシンクロしていける数少ない漫画だと思います。
個人的には10巻のげぇむ「すうとり」、17巻のげぇむ「びじんとうひょう」がおススメです!
10点中8点になってしまった理由としては全18巻を全体としてみた時の伏線回収があまりうまくないという点です。
一つ一つの話は文句なしに面白いのですが、壮大に伏線はっていたように見えたオチの部分が、正直結局そうなったか…という感想が浮かぶくらいには大したことなかったため、その点が足りず8点としました。