今際の国のアリス
なんの取り柄もなく父親に認めてもらえない普通の高校生の有栖良平が、友達と突然異世界に飛ばされて命がけのげぇむに参加しなければならなくなる話。
げぇむそのものも良く作り込まれており、世界観もホントにおもしろい!!!
なんと言ってもこの作品のいいところは、出てくるキャラクターそれぞれがすごく人間ぽくて共感できる部分があることです。そんな愛着湧くキャラがたくさん出ているのに、圧倒的に非日常感がある。
そんな話に深く引き込まれてしまいました!
仲間たちとの絆、ボロボロになっても自分の中に残っている想いや意識…「普段考えないけど、こんな状況になったらきっと俺もこう思うのだろう」、そんなシーンで主人公の葛藤や決断にシンクロしていける数少ない漫画だと思います。
個人的には10巻のげぇむ「すうとり」、17巻のげぇむ「びじんとうひょう」がおススメです!
10点中8点になってしまった理由としては全18巻を全体としてみた時の伏線回収があまりうまくないという点です。
一つ一つの話は文句なしに面白いのですが、壮大に伏線はっていたように見えたオチの部分が、正直結局そうなったか…という感想が浮かぶくらいには大したことなかったため、その点が足りず8点としました。