鋼の錬金術師
科学が進化したこの世界とは別の、”錬金術”が進化した世界の話。
主人公兄弟達は、その世界で天才錬金術師として活躍している。ただ、弟は体を、兄は右手と左足をある理由で失っており、それを取り戻すために世界を旅している、という設定です。
時にコミカルに時にシリアスに話が進みますが、根底にあるテーマは等価交換という錬金術の根底にあるルールからくる命の重さとは?というものです。兄のほうは国家錬金術師という役職についていますが、”錬金術師は大衆のためにあれ”という大前提から外れてしまっている為、特定の人物やその層の人からは国家の犬として蔑まれています。ただ、弟が体すべてを失った理由は自分にあると、兄は考えている為、国に心を売ったと周りに言われようと気にしません。また、その心情を弟もわかっているため、一緒に旅をしています。
旅の道中でホムンクルスという、死なない人間に会います。彼らが自分達の体を取り戻す糸口になるのではと思い後を追いますが、実は彼らはある人によって作られ、ある目的を達成する為にはるか昔から、その国の裏で暗躍しているのでした。その目的を阻止しようと彼らに近づきますが、同時に彼らも主人公、主人公の周りの人たちを利用しようとしているのでした。