amazarashi / アマザラシ

amazarashi / アマザラシ

amazarashiとは青森県で結成された日本のロックバンド。
時代をリアルに切り取る歌詞とメロディアスな楽曲、耳に心地よいミドルトーンの声。
アニメやゲーム業界とのタイアップを精力的にこなし、なおかつメンバーの顔写真が検索してもヒットしない謎に包まれたバンドである。
紗幕をステージ前面に張り、そこにタイポグラフィーと映像を投影するという独自のライブ演出が展開される。

raspberryのレビュー・評価・感想

amazarashi / アマザラシ
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ロックバンド「amazarashi」についての紹介

ロックバンド「amazarashi」は、作詞・作曲、ボーカルを務める秋田ひろむを中心とする青森県出身のロックバンドである。
俳優の菅田将暉や歌手の中島美嘉への楽曲提供を行った経歴がある。amazarashiの曲の特徴としては、日常の中で体験する息苦しさや生きづらさ、挫折などのマイナスな気持ちをストレートに歌詞として表されていることである。例えば、「フィロソフィー」という曲では、「都市の距離感解せなくて電車は隅の方で立ってた」や「心のぞかれたくないから主義主張もなりを潜めた」といった生きづらさを感じている人の気持ちが歌詞として表れている。他にも、「ジュブナイル」という曲では、「侮辱されて、唇かんで」や「撫でる青痣、みみずばれの頬」などの人物の描写が歌詞の中でリアルに表現されている。
ここまでは、暗い歌詞でイメージが良くないように感じられるだろう。amazarashiの曲の魅力としては、曲の終盤に聞き手に希望を与えてくれる歌詞やボーカルの秋田ひろむの感情的な歌い方が挙げられる。例えば、「僕が死のうと思ったのは」という曲では、「死ぬことばかり考えてしまうのはきっと生きることに真面目すぎるから」や「あなたのような人が生きてる。世界に少し期待するよ」などの歌詞がある。励ますだけではなく、聞き手に寄り添ってくれるような曲が多く存在し、困難に立ち向かっていくモチベーションを与えてくれるような曲となっている。これらの点から、ロックバンド「amazarashi」に少しでも興味を持った場合は、ぜひ曲を聴いていただきたい。