相対性理論

相対性理論

相対性理論(そうたいせいりろん)は2006年に結成されたバンド、音楽プロジェクト。2006年の9月にやくしまるえつこ、永井聖一、真部脩一、西浦謙助の4名で結成され、翌年の6月に自主制作音源『シフォン主義』を発売。2009年には2ndアルバム『ハイファイ新書』がリリース。このアルバムはインディーズながらオリコンで7位を記録した。
2010年にリリースされた3rdアルバム『シンクロニシティーン』はオリコン(アルバムウィークリーチャート)で3位を記録する。

res12141098のレビュー・評価・感想

相対性理論
7

アンニュイさの中にストーリーあり。

相対性理論は2006年に結成された音楽ユニットだ。

2007年にリリースされた自主製作音源「シフォン主義」は、ライブ会場と通販のみでの販売であったにもかかわらず、4000枚を販売し、話題となった。

ボーカルのやくしまるえつこのアンニュイな声と歌い方に、沿いながらも個性を放つ当時ベースの真部脩一の作詞作曲は絶妙にマッチする。

ライブ以外ではPVも含めて露出が極端に少なく、楽曲のアンニュイさともあいまって掴みどころの無いユニークなグループである。
結成当初のライブでも、フリートークなどを挟まず淡々と曲を歌い続ける様子は一部で注目を集め、今までに無い新感覚の音楽ユニットとして異彩を放つ。

先に述べたように、歌詞も相対性理論を語る上では欠かせない要素となる。
言葉遊びとも捉えられる押韻と独特のワードセンスによって織りなす歌詞は、よくよく聴いてみると一つのストーリーとして丁寧に描かれており、何度聴いても新しい発見が生まれる。

当初作詞作曲を務めていた真部脩一は2012年に脱退し、以降はボーカルのやくしまるえつこを中心としたメンバーで作詞作曲を行っているが、真部のユニークなエッセンスを受け継ぎながらも、また一味違う歌詞とメロディーは、今後も注目に値する。