人間の体の中を擬人化した、驚きの世界
人間の体内にある「赤血球」や「白血球」を擬人化した漫画です。それぞれ酸素を運んだり、ウイルスや雑菌を攻撃する役目を持つ細胞なのですが、ひとつひとつの細胞をかわいい女の子やかっこいい青年の姿に変えて、体の中での働きをコミカルに教えてくれます。
風邪やすり傷といった身近な病気や怪我が起こったとき、体の中では何が起きているのか。知っているようで知らなかったことがたくさん学べます。学校の生物の授業で習っただけだった細胞の名前ですが、この漫画のおかげでどの細胞の名前も働きも楽しく覚えられました。
でもこの漫画の本当の面白さは学習できるところではなくて、すごく絵がきれいなところと、テンポのよいギャグアクションです。
赤血球の女の子は可愛くて働き者だけどとんでもなく方向オンチだという設定とか、外敵をナイフで倒す格好いい白血球の青年が実はノホホンと抜けたところがあって看板に頭をぶつけてしまうとか、思わず笑ってしまうシーンがたくさんあります。
ただ勉強になる漫画、綺麗な漫画というだけではなく、面白くてどんどん読みたくなる漫画でした。
またこの漫画を基にしたスピンオフ作品もたくさん発表されていて、体内という身近な世界に対しての関心の高さが分かります。