ジョージ・ミラー監督は邪神となった
余裕で旧作を超えた!
序盤にマックスの過去や世界が荒廃した経緯が簡単に解説され、後はほとんどカーチェイスアクションといった、まさにブレーキがぶっ壊れたような内容だった。
しかも、ありえないレベルの改造車が続々登場。イガイガ車やキャタピラカーなどもはや改造という次元を遥かに凌駕していた。中には和太鼓やスピーカーを大量に積み込んだ車もあったりと、過積載では済まされない程に化け物じみたものもあった(笑)。
荒野でのチェイスはとにかく暴れまくり。箱乗りでガソリンをエンジンに吹きかけたり、棒にぶら下がってチェーンソー振り回したり、砂嵐に突っ込んだりと、度肝を抜くアクション満載。挙句の果てには人間が画面に向かって吹っ飛んでくる始末。さらに最後には豪快な大爆発。これがCGをほとんど使っていないのだから凄い!
そして、出てくる輩がまた正気の沙汰とは思えない程のファッションセンス。特に敵のボスの格好はまるで世紀末のコスプレ。火吹きギター野郎に関してはもう感謝と敬意を送りたい(笑)。ドスの利いたBGMをありがとう!
何よりも衝撃を受けたのがシャーリーズ・セロンの変貌っぷり。あれだけの美女が頭丸めて顔面真っ黒にして完全に女を捨てていた。役者魂恐ろしや!
劇場での慈悲のない狂気の世界は、俺にとってはむしろ芸術の世界であった!こりゃ北斗の拳の元になっても仕方がないだろう。IMAXでの爆音効果も遺憾無く発揮されており見ごたえも十分にあった。これがあと3作も続くというのだから恐ろしい。
久々に爽快感満載の熱い映画に出会えて、嬉しさのあまり内蔵を全てえぐり取られた気分になった!ヒャッハー!