ヴィジュアル系の源流の一つ
1987年にメジャーデビューしたBUCK-TICKですが、2021年まで30年以上、一度もメンバーチェンジをすることなくコンスタントに活動を続けています。
デビュー直後の曲は所謂ビートロックで同郷の先輩BANDのBOOWYのフォロワー的な見られ方でしたが、1989年の3rdアルバムTABOOで一気にゴシック・ロックなどのダークな方向にシフトチェンジしました。
私が思うBUCK-TICKの一番の魅力は、音楽性が非常に多岐にわたるということです。
BUCK-TICKは21枚のオリジナルアルバムをリリースしていますが、ビートロック、ニューウェイブ、ヘヴィロック、グランジ、ゴシック、アンビエント、エレクトロ、インダストリアル、シューゲイザーなど、その音楽性はアルバムごとにバラバラです。
そのようになる理由として、メインコンポーザーであるギターの今井寿が音楽オタクと言えるような人で、その時その時で流行し初めた音楽にいち早く目をつけ、取り入れてきたからだと思います。
そうして様々なジャンルの音楽を取り入れてきたBUCK-TICKですが、同じジャンルの音楽でもBUCK-TICKが演奏すると少しひねくれたような妙な中毒性があるんです。
その変化を恐れない姿勢を続けてきたことでBUCK-TICKはマンネリとは程遠い存在であり続け、30年以上の長い間に渡ってファンに飽きられずに活動し続けてこられたのではないでしょうか。