一番キテル、三世代マンガ!
少年ジャンプ+に隔週連載中のスパイ漫画。イケメン凄腕スパイが、国を守るため、身分を隠し養子をもらい、最強の美女と偽装結婚して物語は始まる。しかも養子の幼女や妻もまた、誰にも言えない過去(と現在)を持っている。3人は互いに自分を隠しながらも、事件が起きるごとに信頼を深め、本物の家族になっていく。敵と腹の探り合いやスパイものならではのクールでミステリアスな場面にドキドキ。幼女のお茶目で可愛い学園(小学校!)ネタには、おじさん達は悶絶必至だ。そして妻を演じる天然美女との、じれったいほど進まないラブコメ。どこを切っても面白い金太郎飴な作品。
1話目から応援コメントが半端ない数となっている。
作者の遠藤達哉は、この漫画を読むまで知らなかったが、なかなか目が出なかった20年選手だとか。この前の著名な作品(TISTA)の刊行が10年以上前だとかで、作者がその間を、どんな思いで過ごしていたのか…と、少し切ない気持ちにもなる。子供も、大人も楽しめるが、大人になって、大分経つ人に一番おススメなのは、こんな遠藤の背景があるからかもしれない。自分もそうだが、書かれていることが全て実感できる。変な時間に昔の映画を一人で見ているような、現実逃避感も味わえる。