THE BAWDIES / ザ・ボウディーズ

THE BAWDIES / ザ・ボウディーズ

「THE BAWDIES(ザ・ボウディーズ)」とは、2004年に結成されたボーイズバンドである。メンバーはROY、TAXMAN、JIM、MARCYの4人。2009年に『THIS IS MY STORY』でメジャーデビューした。2010年にリリースした2枚目アルバム『THIS IS MY STORY』は、CDショップ大賞を受賞。しかしその年に交通事故のためため5公演を延期することになり、ライブの雰囲気を変える転機となった。

mikuri_16のレビュー・評価・感想

THE BAWDIES / ザ・ボウディーズ
9

これぞロックンロール

2019年11月27日に発売されたTHE BAWDIESのアルバム『Section♯11』が本当に傑作すぎて度肝を抜かれてしまった。2018年に発売したベストアルバムはメジャーデビュー10周年のアニバーサリーにふさわしく、彼らの集大成とも言える名盤であった。
アニバーサリーイヤーにはベストアルバムをひっさげて全国47都道府県をまわるツアーを完走し、バンドとしてさらにパワーを増した彼らが作りあげた新しいアルバムは、まさにベストアルバムを上回る仕上がりとなった。インディーズ時代から数えてアルバムが本作を持って通算11作目となること、さらには2019年がメジャーデビュー後11年目になることにアルバムタイトルは由来している。50年代のロックンロールに影響を受け、その時の初期衝動が今もなお彼らを突き動かしているのだろう。ボーカルのROYは80歳になってもロックンロールの素晴らしさを伝え続けていきたいと常々ライブで口にしている。今作ではストリングスやピアノが入った曲も含まれており、本来の彼ららしいロックンロール全開の曲とのメリハリも感じられる。それでいてアルバム全体を通して聞いてみるとやはり彼ららしい何ともロックンロールなアルバムに仕上がっている。聞いていると思わず体が躍り出してしまいそうな作品である。