盲目のメロディ〜インド式殺人狂騒曲〜 / Andhadhun

盲目のメロディ〜インド式殺人狂騒曲〜 / Andhadhun

『盲目のメロディ〜インド式殺人狂騒曲〜』(もうもくのメロディ インドしきさつじんきょうそうきょく、原題:Andhadhun)とは、2018年10月5日に公開されたインドのブラックコメディ・クライム・スリラー映画である。日本での公開は2019年11月15日。シュリラーム・ラガヴァンが監督を務め、タッブー、アーユシュマーン・クラーナーらが出演した。
芸術的インスピレーションを得るために盲目を装うピアニストのアーカーシュが、元スター俳優の殺害現場に居合わせたことで、不可解な事件に巻き込まれていく様を描いている。
本作は、2010年のフランス短編映画『ピアノ調律師』を基に着想され、二転三転する予測不能な脚本と俳優陣の演技が高く評価された。国家映画賞やフィルムフェア賞などインド国内の主要な映画賞を多数受賞し、世界興行収入は45億ルピーを超える大ヒットを記録している。

mngw024のレビュー・評価・感想

盲目のメロディ〜インド式殺人狂騒曲〜 / Andhadhun
8

ダンスなしでも楽しめるインド映画

インド映画といえばダンスや派手なアクションのイメージが強いですが、この作品は実にまっとうなエンタメ作品であり、ミステリとしても楽しめる映画です。盲目のフリをしているピアニストが殺人現場に出くわして、けれど見えていることを言うわけにはいかず…という導入から、既にかなり独創的な展開を期待できますが、その期待を上回り、そして予想のつかない方向へ物語が転がっていき、全く飽きさせないまま二時間があっという間に過ぎていきます。誰が味方で誰が敵なのか、嘘を言っているのか本当のことを言っているのかを、考えながら惑わされながら見れる楽しい作品です。
主人公のピアニストと対峙する元女優の悪女ぶりがとても魅力的ですばらしい演技です。話の締め方としては「もしかして…?」と思わせる余韻を残していたり、主人公もかなりの巻き込まれ型ではあるものの、実はしたたかな面があることがわかるなど、単純ではないキャラクター作りも良かったです。
また意外性も強く意識した作りで、映像で実は冒頭からヒントが差し込まれていたり、小道具が仕込まれていたりと凝った構成にもなっています。
インド風俗や社会問題も少しうかがうことができて、なかなか濃く楽しめる作品でした。