お金とは何なのか…
佐藤健さん主演の映画です。
最初から最後まで引き込まれるようなとても面白い作品でした。
お金とは何なのか…という事について考えさせられる作品でした。
お金も含め、物の価値は人それぞれの価値観やその時の状況などによって変わってくるということを、この映画を見て改めて実感しました。
ただ物語のメリハリがそんなにあるような作品ではないので、映画を見慣れていない方は最初の方は少し退屈に思うかもしれません。
佐藤健さん、高橋一成さん、黒木華さんなどの出演者の演技もとても良かったです。
佐藤健さんと高橋一成さんは物語の中で大学時代の友人でした。大人になってからずっと何年も連絡をとっていなかったのに、3億円を手に入れてこのお金をどうしよう。という簡単に周りには言えないことを相談する相手として1番に頭に浮かびました。そして、そのお金を全て持ち去られて行方が分からなくなってしまっても、何か理由があってお金を持って行方をくらましてしまったんだ。と、そう信じられるほどの信頼関係。
長く顔を合わせていない友人なのに2人の間には本当に深い絆があったのだなあ。ということを物語の終盤ではすごく感じました。
借金の問題が解決しても家族3人で仲良く暮らすという元の生活に戻ることはできませんでしたが、手に入れた3億円もの大金で、最初に娘の欲しがる自転車をプレゼントして、こっそり家の前に置いていくという最後の場面には、少しほっこりとしました。