The Last of Us / ラスト・オブ・アス / ラスアス / TLoU

The Last of Us / ラスト・オブ・アス / ラスアス / TLoU

『The Last of Us』(ラスト・オブ・アス)とは、米ゲーム会社ノーティードッグが開発し、2013年6月20日にソニー・コンピュータ・エンタテイメントから発売されたプレイステーション3専用ソフト。
人間に感染する細菌が蔓延した世界で、主人公ジョエルと抗体を持つ少女エリーと、2人に協力する者、または利用しようとする者達の物語。

haruseのレビュー・評価・感想

The Last of Us / ラスト・オブ・アス / ラスアス / TLoU
10

食わず嫌いせずに手に取ってほしいソフト

本編は1人プレイ専用のアクションアドベンチャー。
頭からキノコのようなものが生え、ゾンビのようになってしまうウィルスが蔓延し、荒廃した世界の中で、主人公の運び屋ジョエルが14歳の少女エリーを目的地まで護衛する、という内容のゲーム。
限られた物資をやり繰りしながら、感染者や敵対的な人間と戦いつつ進んでいく。
ゲームのアクション部分は緊張感があり、重みのあるアクションゲームとなっているが、この作品の目玉は間違いなくそのストーリーだと思う。娘を亡くした過去を持つジョエルと、両親を失い、愛情を知らずに育ったエリーが、物語が進行していくに連れて少しずつ信頼関係を築いていく。その様子が心にグッとくる。
このゲームには映画のようなカットシーンがたくさんあり、2人のやりとりが描かれるが、通常のプレイシーンでも2人のやりとりは常にある。ぎこちなく言葉を交わし、時に冗談を言ったり、戦闘の最中や、その後はお互いに言葉を掛け合う。そんな場面が積み重なって、ゲーム終盤にはもうプレイヤーは完全に感情移入してしまい、迎えるほろ苦いエンディングで色んな感情がこみ上げてくる。
ゲームでこれほどまで感情を揺さぶられる事は今までなかったかもしれない。終始トーンが重く暗いので万人ウケはしないだろうが、食わず嫌いせずに手に取ってほしいソフトだと思う。