印象的なメロディを奏でる実力派ミュージシャン
その楽曲は、ノリがいいものから切ないもの、物語性があるもの、遊び心があるものなど多種多様で、アルバム単位で聞いて飽きることはありません。
POPであり、ロックであり、ラテンにファンクという複数のジャンルが複合された印象のメロディは他に類をみず、まだ知らなかった歌のインストゥルメンタルでも「お、ポルノグラフィティかな?」と思えるほどです。
多くの歌で恋愛に関する内容が含まれている印象があり、歌詞に登場する一人称は「僕」、二人称は「君」「あなた」が曲によって使い分けられ、「僕」との関係性が感じさせられます。
中には退廃的な世界やファンタジー世界でのオリジナルストーリーを紡ぐ歌も存在し、内容は悲しく切ないものが多くあります。
ラブソングにおいても悲しみにくれる女性視点の歌詞が登場することが少なくないため、やはり切ないものがあるにも関わらず、ポルノグラフィティにネガティブな印象はありません。
明るい曲とそのエネルギッシュな歌声は印象に残りやすく、そちらのイメージが表に出ているように思えるのですが、だからこそ切ない曲が引き立ちます。
ミュージックビデオにもこだわりが感じられ、物語性のあるものや鮮やかで美しいものが多いため「もっと気軽にMVを見られる世の中ならば!」と思ってしまいます。