仲良し4人組 + α の学校生活
キービジュアルやタイトルから可愛い系萌え漫画に見える本作は、蓋を開けてみれば明日の身も知れぬゾンビパニック作品です。
ある時突如始まったゾンビの襲撃と、彼らに傷をつけられることで多くの人間がゾンビと化してしまいました。
そんな状況でたくましく生き残る少女達は、学校の施設を利用し食糧や水などを確保していました。
この学校には無限ではないものの発電設備などが備えられていて、作中でもどうしてこのような設備があるのかが追求される場面があります。
探索の中で見つけた資料を見る限り、人々のゾンビ化は想定されていたもので、この学校ではその対策として発電を含む様々な設備が整っていたことがわかります。
しかし想定を超えていたのかそれを知っていたはずの教員達もみな命を落としてしまいます。若い女性教師で「めぐねえ」と慕われた佐倉慈も主人公の命を身を挺して守り、自らはゾンビ化。教え子を襲わないように自らを地下へ閉じ込め、後に真実を知った少女が彼女を終わらせました。
仲間内でもゾンビに感染し発症しかけるエピソードがあるものの、ワクチンによって完治する場面があります。しかしゾンビ化が進行してしまっていた犬の太郎丸は凶暴化が治りつつも衰弱死してしまうなど、治療の可能性と条件が見えます。
学校という閉鎖空間、たった4人の少女達、見え隠れする陰謀など、気の抜けないスリルあるパニックホラー作品です。