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鋼の錬金術師は、主人公エドワード・エルリックと弟のアルフォンス・エルリックが、死んだ母親を生き返らせるために錬金術の禁忌である人体錬成を行って失敗したことから物語が始まるという、かなり重いスタートを切った作品です。
ダークファンタジーということもあり、とにかく「絶望」しかない場面も多々あります。その度に、兄弟2人は何度も悩み、苦しみつつも旅を続けていく…。兄弟での固い絆があるからこそ、物語は絶望から希望へと進んでいくので、読者もハラハラしつつ、つい次、また次と読み進めてしまいます。
物語の前半から伏線があちこちに散りばめられていて、「ここでこれ回収するの!?」という場面や、物語を通して「生きるとは」と考えさせられる場面などが多々あります。
この他、個人的にもう一つ注目してもらいたいのが、敵である「ホムンクルス」の存在。
主人公たちが悩み苦しむ裏で、七つの大罪を名前にもつホムンクルスたちが、主人公たちとは別の点で苦しむ姿も垣間見ることができるため、こちらも注目してもらいたいです。
鋼の錬金術師はストーリー性も申し分なく、キャラクターそれぞれが抱えているものが、物語の魅力を最大限に引き出していると思います。
ダークファンタジーで考えさせられるものが好きな人はぜひ読んでもらいたいです。