圧倒的な演奏力
アニメるろうに剣心の主題歌、3分の1の純情な感情がスマッシュヒットし、爽やか系ロックバンドとして活躍したSIAM SHADE。世間一般的には男性目線の恋愛感情をベースとした爽やか系ロックのイメージだと思いますが、実はそれは同バンドの持つ魅力の一部分に過ぎません。
同バンドの圧倒的なパフォーマンスは当時のバンドキッズ達の憧れであり、特にギターとドラムは強力なコピーガードとして同じパートの少年達を震えあがらせました。ギターの速さはもちろんのこと、運指や構成が個性的かつ機械的な上に、メジャーなロックバンドにも関わらず変拍子も多用するアレンジ。ドラムの手数の多さや変態ギターとのユニゾンキメキメの嵐は、大人の経験者でもかなり手こずると思います。
また、リードギターとドラムが突出してはいますが、他のメンバーも確かなテクニックをお持ちであり、まさに日本のメジャーなロック界における変態が編隊を組んでやってきたバンドと言えるでしょう。
バンド解散後は、ギターは氷室京介の、ドラムはTMレボリューションのバックバンドとしてサポートしていることからも、その実力がうかがえます。本格的なハードロックを聴きたい人は、アルバム、カップリングを是非聴いてみてください。